【宗像三女神とは?】宗像大社の霊験譚(ご利益)や奉祀される神祇一覧(場所)を‥‥へっ、知るの❓

スポンサードリンク

宗像大社の基本情報

読み方

むなかたたいしゃ

👯‍♀️沖津宮(おきつみや・おきつぐう)

👯‍♀️中津宮(なかつみや・なかつぐう)

👯‍♀️辺津宮(へつみや・へつぐう)

三宮それぞれの位置やアクセスについては、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
実は3か所あった!宗像大社「辺津宮・中津宮・沖津宮」の場所・アクセス(行き方)と「3つのお宮がある理由」

創建年

不詳(神話の時代)

例祭日

  • 春季大祭:4月1日~2日
  • 秋季大祭:10月1日~3日

宗像大社で祀られる神様

  • 宗像三女神(むなかたさんじょしん)

宗像三女神とは神号(名前)が示すとおり、以下に列記する3柱の女神が習合した名称であり、一体の神(宗像大神)になったことを意味する。

沖津宮の神様は「田心姫神(たごりひめのかみ)」

宗像三女神の一柱。古事記では「多紀理毘売命」、日本書紀では田心姫(たごりひめ)や田霧姫(たきりひめ)と表記される。

なお、古事記では「奥津島比売命(おきつしまひめのみこと)」の別名も記す。

この神が面白いのは三女神の中でも唯一、「霧」の文字が入ることにある。

少々、想像力をたくましくすれば、「田心」や「田霧」の名を以って農作(農業)との関連性が見えてきそぅではあるが‥‥はてさて。

中津宮で祀られる神様は「湍津姫神(たぎつひめのかみ)」

宗像三女神の一柱。

日本書紀では「湍津姫命」と表記され、古事記では「多岐都比売命」と記される。

「湍」は急流、早瀬(はやせ)などを意味し、「岐」は海岸・河口のほか、泉などの水が湧出する場所の意がある。

然るに、この神の神名は、まさに弁才天の源流たるインド発祥のサラスバティーに近しいものがある。(由緒は後述)

辺津宮で祀られる神様は「市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)」

宗像三女神の一柱。

日本書紀には「市杵島姫(いちきしまひめ)」や「市杵嶋姫命」「狭依毘売命(さよりひめのみこと)」と記す。現今、弁財天といえばこの神のことを指す。

市寸島比賣命は古くより、厳島神社(広島県宮島)などで奉斎され、海神・水神として崇められ、湖や池、川辺などの水辺に祀られた。

美人の神とも云われ、今日では宗像三女神を代表する神としても名高ぃ。

一方の弁才天も、ヒンドゥー教の河の神・サラスバティーにルーツを持つことから、日本への伝来後、両神(弁才天と市杵島姫)はそれほど時を経ずして習合・同体化し、近世まで全国各地の宗像社や厳島社にて弁才天としても奉祀された。

⬆️毎日同じマスクを装着して早1ヶ月。ある日裏側を見たら苔が生えとった毎日何を食うてんねん&早よ洗わんかぃ状態ほど噂の‥‥「サラスバティー」 …苔生えるて相当やぞ。‥‥コケぇ!

厳島社は古くから現在の「宮島」という神の島を「いつき祀る島」として祭祀し、この島は「厳島」と呼ばれた。

社号もこれに倣い、「伊都伎島神社(いつきしま/伊都岐島神社)」と記されたことから、名前の類似性を以って宗像三神の市杵島姫とは早くから習合した。

なお、七福神における市寸島比賣命(弁財天)は、芸術、学問、財福の神として知られる。

宗像三女神は「道の神」?‥そのご利益とは?

宗像三女神の利生(ご利益)としては、海上(航海)の海難除けで知られるほか、国家鎮護や家内安全、それに漁業守護と発展、豊漁とされるが、「道主貴(みちぬしのむち)」の別称からもわかる通り、「」を司る神としても信仰されてきた。

ゆえに現在では「道の神」として、海上もしくは陸上を問わず、交通安全の神しても知られるほか、芸事などの”道の上達”にご利益があると信奉される。

自動車用の交通安全のお守りの発祥は宗像大社?

今や全国各地の社寺で散見される自動車用の交通安全のお守りは、実は宗像大社が発祥だった事実は、あまり知られていなぅい。

これは当社が我が国の数ある神社の中でも、ひときわ抜きん出た古社であることを意味し、”侵攻”しまくって勝ちまくるが如くに”信仰”が”寄せられてきた事実を如実に物語るものである。

【豆知識🐣ピヨ01】

記(古事記)には、自らの無実の罪を証明すべく、高天原(たかまのはら)に坐す、姉神の天照大御神のもとへ面見に向かったスサノオ神が、「誓約(うけい)」と呼ばれる契約を「天安原(あめのやすはら)」と呼ばれる場所にて交わしたことを記す。

誓約ではスサノオ神が手持った十拳の剣(とつかのつるぎ)に天照大御神が噛みつき、これを砕いて吹きかけた息吹から生まれたのが、宗像三女神とされる。

記にはこの故事において「胸形(むなかた)に鎮まる神」とも記し、神勅(しんちょく)によって北九州の胸形(宗像)に天降り、以下の三宮(さんぐう)に、それぞれ別れて鎮まったと伝わる。

  • 玄界灘に面した沖ノ島(沖津宮/おきつぐう)
  • 大島(中津宮/なかつぐう)
  • 田島(辺津宮/へつぐう)

すなわち、神代の時代にはすでに宗像社が存在していた事実を物語るものであり、これは当社が古社の中の古社であるという格の違いを示すメルクマールとも成り得る。

なお、宗像社は「宗形神社」や「胸形神社」などと記されることもある。

市杵島姫神だけは弁才天とされる

辺津宮に祀られる市杵島姫神は美人の神と言われ、水(海)の神でもあるという共通点を以って、「弁才天」と同一視された神でもある。

これは「神は仏の仮の姿」だとする本地垂迹という考え方によるもので、市杵島姫神の本来の姿は弁才天だとされたのです。

弁才天が財福、知恵、芸能、美の神などとしても信仰されていることから、市杵島姫神への信仰にもこの影響が見られる

このため、全国の宗像or厳島系の神社の中には弁才天を祭神(本尊)とする神社も数多に存在し、「弁天社」や「弁才天社」などと呼ばれているケースもある。




弁財天とは?

妙音弁才天、弁財天⬆️江島社の奉安殿に安置される「妙音弁才天」※奉安殿内部は写真撮影禁止

弁財天は我が国では七福神の一柱とされ、唯一無二の女神とされるも、れっきとした仏教の守護神である天部の一つでもある。

元来、古代インドのヒンドゥー教の女神・晒すわよ‥ではなく、「サラスバティー」!!と称し、我が国では琵琶にも例えられる古代インドの弦楽器・「ヴィーナー」を持物とする。

星霜経て仏教に取り入れられるとインドから中国へ伝わり、「弁才天」「弁才天女」「弁財天神」などと漢訳され、我が国に伝来した。

弁才天伝来と共に伝えられたとされる「今光明最勝王経(こんこうみょう さいしょうおうきょう)」の「大弁才天女品」には、調伏(ちょうぶく)、音楽、弁舌、財富をはじめ、多種多様な利益があるとされ、その居処は「山厳探険、坎(穴)、窟(いわや)、河辺、大樹叢林(そうりん)」などと記される。

像容

弁才天の像容は八臂(はっぴ/8本腕)で各腕には持物として弓、刀、矢、鉾、斧、長刀、鉄輪、羂索(けんさく/手錠付き縄)を持つ。

大日経などの仏典には「妙音天」「美音天」として世に現出したと記すも、胎蔵界曼荼羅(たいぞうかい まんだら)の中では琵琶を持ち、指は弦を爪弾く(つまびく)ような二臂の姿態で描かれ〜る。

また、鎌倉時代編纂の偽経(ぎきょう/日本独自の思想を取り入れて偽作された経典)である「弁天五部経」によると、弁財天が白蛇や老顔をした宇賀神(うがじん)と習合し、招福蓄財の利生(利益)があると説く。

あまり知られていないが、今日に広く知られる穀物神・宇迦之御魂神の「ウカ」は、元来、蛇神を指すとする説があり、すなわち、蛇の姿態を有する老顔の宇賀神は穀物神(稲荷神)にも例えられた。上下の画像引用先:https://ja.wikipedia.org

長らくの時を経て、その宇賀神は河川の神・弁才天と習合することで五穀豊穣をもたらす神へと変貌を遂げ、我が国の思想が生み出した固有とも言えるべき、弁才天の頭部にトグロを巻いた身体を具有する 奇異な像容の弁才天が生み出された。




利生の変化から「弁才天」から→「弁財天」へと表記も変化する

弁財天は宇賀神と習合したことで我が国の新たな神として素敵に君臨し、大衆は多種多様な利生(利益)を内包していると盲信した。….素敵?

やがて、福徳財富の利益があると信奉されはじめると、今日に知られる「才」に代わって「財」が付され、「弁財天」などと表記されるようになる。

「弁才」とは、「才智あふれる能弁・口才の巧者」を意味し、「弁財」とは「金品を返す」いわゆる蓄財絡みの利得がある事柄を示す言葉といえる。

たとえ一字だけの些細な表記の違いとはいえ、世相やそれを背景とした人々の願望に大きな変化が生じたと捉えるべきであろぅ。

琵琶(弦楽器ヴィーナー)を持つことから芸能の神とされる

冒頭に記したように弁才天は元来、「サラスバティー」と称する弦楽器を携えた女神だったことから、仏教と習合した後もその姿態は変わることなく、弦楽器を持物とした。

我が国への伝来後は宇賀神と習合して蛇の身体を具有した類例は数多く現存するものの、現在、衆目の視るところでの弁財天のイメージとしては、弦楽器を持つ像容がオーソドックスなのであろぅ。

日本五弁天

以下に列記する弁財天を奉祀する五社は「日本五弁天」として名高ぅぃ。

【注釈🐣ピヨ01】

日本五弁天の中でも江島社、厳島社、都久夫須麻社を合わせた「日本三大弁天」なる呼び方もある。

関連記事一覧

スポンサードリンク -Sponsored Link-


当サイトの内容には一部、専門性のある掲載があり、これらは信頼できる情報源を複数参照し確かな情報を掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。