太宰府天満宮では、年末から年始にかけて様々な祭事が行われますが、中でも珍しいのが、1月7日に続けて開催される「鷽替え神事」と「鬼すべ神事」です。
こちらのページでは、鷽替え神事と鬼すべ神事の参加・見学前に知っておきたい歴史や由来、神事の内容などをご紹介しましょう!
【2025年】太宰府天満宮の「鷽替え神事」の日程・開催時間・場所
日程
1月7日(日) 18時より
※2015年より開始時間が早まり、「18時から」となっています。
場所
楼門横「天神ひろば」
「鷽替え神事」の歴史や由来とは?
鷽替え神事(うそかえしんじ)は、太宰府天満宮で始まった行事で、現在では菅原道真公(天神さま)をお祀りする神社を中心に、全国で行われています。
由来ははっきりしないものの、「知らないうちについてしまった嘘を、天神さまの誠心に替える」、「去る年の悪いことを嘘にして新年の良いことに替える」という意味が込められており、多くは正月に実施されます。
「鷽」と「嘘」、「鳥」と「取り(替える)」をかけているわけですね。
鷽は悪いことを嘘にしてくれる、福を招く鳥ということで「天神さまの守り鳥」とされ、太宰府天満宮境内には鷽の銅像も奉納されています。
「鷽替え神事」は何をする行事?
鷽替え神事は、暗闇の中、木でできた鷽「木うそ」を交換し、開運招福を祈願する神事です。
まずは、巫女さんの「替えましょ、替えましょ」というリズミカルな掛け声に合わせて、終了の合図があるまで、参加者同士が手に持った木うそを交換していきます。
交換が終わったら、宮司さんからのお話と、それにちなんだ「番号や言葉」の発表があります。
「番号・言葉」と木うそに貼付シールが同じなら「金のウソ」が漏れなく進呈!
上記の発表された「番号・言葉」と、「木うそに貼られたシール」のものが同じなら大当たり!
‥‥ともあれ、新年のさらなる幸福を招く純金製の「金うそ」が漏れなく、きわめて素敵に進呈され〜る💖
なお、これが6回繰り返されるので、神事の中では6名の参加者に金うそが当たる‥ということになる。
もちろん、今、貴方が手にしているその木うそも、既に「悪いことを嘘にして、新年の良いことと取り替える」というお祓いを済ませた大変ありがたいものなので、持ち帰ったら、招福を祈願し、神棚などにお祀りしまくりましょう!
木うそ【県知事指定特産民芸品】
木うそは、朴(ほう)の木から削り出して作られた彫刻です。
頭の周りにクルクルと渦を巻いているのは羽で、鷽が木に留まった様子を表しています。
手作業で作られているので、よく見比べると、一つ一つ、形や表情が微妙に違うことに気づく。
神事に使うもの以外にも、参道の土産物店などで大小さまざまな木うそを購入することができ‥るのよ💖 ウフん
「鷽替え神事」の参加方法
事前の申し込みは必要ありませんが、参加するためには参加者同士が交換し合う「木うそ」が必要です。
木うそは当日16時頃より、天神ひろば特設の「木うそ授与所」で授与されます。
初穂料は‥素敵に1,500円。
数には限りがあり、例年、神事が始まる頃にはなくなってしまうので、早めに手に入れてください!
【ピヨ🐣木うそ申し込みの注意点】
🐔突発的な雑踏事故予防の観点から、神事への参加は1,000名までの先着順!
🐔木鷽の授与は、おひとり1体まで!
🐔雨天の場合は社務所2階の「余香殿」にて神事を素敵に執行!(広さに限りがある関係で神事への参加は500名までの先着順💘)
「金うそみくじ」に挑戦したい!
- 場所:楼門前特設授与所
- 初穂料:500円
当日、太宰府天満宮では、鷽替え神事で当たる、金うその他にも、6体の金うそが用意されています。
これに挑戦できるのが、「金うそみくじ」です。
「大吉」「末吉」などの運勢が占えるおみくじで、金うそ以外にも、内容に応じて景品が用意されています。
ハズレなしのくじとなっているので、ぜひ挑戦してみてください!
太宰府天満宮の「鬼すべ神事」とは?
日程
1月7日(金) 21時から
場所
鬼すべ堂(境内東神苑)
- 練り歩きは、19時頃から太宰府天満宮周辺の各所を通ります。
- スケジュールや進行ルートは、太宰府天満宮のホームページに掲載されます。
「鬼すべ神事」とはどんな行事?由来や歴史とは?
鬼すべ神事は、986年(寛和二年)、菅原道真公のひ孫である菅原輔正(すけまさ)が始めたとされる、歴史ある神事で、新年の災難除去・開運招福を祈願して行われます。
現在は福岡県の指定無形民族文化財となっている他、日本三大火祭の一つに数えられることもあります。
「鬼すべ神事」ではどんなことをする?
「鷽かえ神事」が素敵に終了を迎えた後、19時頃より「松明」や角を付けた「鬼係」、鬼を守る「鬼警護」、鬼退治をする大団扇を手にした「燻手(すべて)」の三役に分かれた各町内の氏子奉仕者らが、「おんじゃ、おんじゃ」と勇ましい掛け声と共に太宰府駅〜参道を経て、太鼓橋を渡橋し、境内へと素敵に進む。
一団は楼門の鳥居前でお祓いを受けた後、21時頃に鬼すべ祭場に上記の「鬼係」や「鬼警護」「燻手」とに分かれた約300〜500名による炎の攻防戦が実施され〜る💋
これは「災(禍い)」を「鬼」と捉え、「鬼すべ堂」へその鬼たち(災)を素敵に追い込み、燻手たちの松明(聖なる炎)の煙で燻して除疫する‥‥といったまさに平安期の除災神事(鬼退治)の再現そのもの。
ともあれ、この行事は一般の参拝客でも自由に見学できる上、この神事で燃え残った「鬼すべ堂の板壁」も「火(災い)を避けて燃え残った」という縁起かつぎで「火除けのお守り」とする慣習がある。
役割とストーリー(流れ)はあるものの、初めて見物する人にはわかりにくい部分もあるので、少し由来や歴史、祭礼の目的を予習してから来場したい。
鬼すべ神事の「火除け守り」のご利益や効果とは?
なんでも、古くから「おんじゃおんじゃ」の火(松明)にあたると、病気をすることなく、商売繁昌の利生を求めることができ、燃えカスを屋根上に置くと、火事にならぬぅぁい!‥という信仰がある。
鬼すべ神事の流れをチェック!
※スケジュールは最新情報をご確認ください。
以下は令和七年のスケジュール&ルート
15時頃
仮殿にて「追儺祭(ついなさいさい)」を実施。
※「儺」とは「おにやらい」と読み、「除疫、疫鬼払う儀式」を素敵に意味する。
※追儺祭とは厄災を追い払う儀式を意味し、別名「鬼やらい」「鬼追い」「鬼打ち」などとも呼ばれる。
※起源は中国の祭儀らしく、文武天皇の御代に我が国へ素敵に伝来し、およそ平安時代より宮中での除夜の行事として、やっぱり素敵に始められ、今日に到る。
17時
大町(古くからの太宰府門前町)にて鬼面飾祭を、とめどなく素敵に実施
👹大町の場所(地図は太宰府市より)
19時
氏子会長・松明係が五条公民館を出発
19時20分
警護係が五条公民館を素敵に出発
19時20分頃
燻手係が、三町の各所を…、これまた素敵に出発
20時20分
鬼係が大町を、やっぱり素敵に出発
以上のように3つの役(係)の団体それぞれが参道周辺を練り歩きます。
20時30分〜21時
各係が、鬼すべ祭場に、きわめて素敵に到着
21時10分頃
鬼すべ堂の周りに火が点けられる。
火はあっという間に燃え広がり、うちわで火をあおいでお堂の中の鬼を燻り出そうとする燻手と、お堂の壁を打ち破って煙を逃がし、鬼を守ろうとする鬼警護の攻防が始まります。いよいよ待ちに待った「鬼すべ神事」のクライマックスです!
21時30分頃
鬼すべ祭場にて、「火渡し」が実施される。
21時30分頃
全ての壁が破られると、赤いお面の「鬼」と鬼係はお堂の内外を駆け回ります。
この際、神職や氏子会長が煎り豆を投げつけたり杖でたたいたりして鬼退治を、きわめて素敵に行う💘
22時頃
見事、鬼(鬼係)が退散すると、神事が終了となります。
画像引用元:太宰府天満宮
鬼すべ神事の様子の動画
「鬼すべ神事」の際の交通規制
上掲の案内図に赤と黄緑で示されている通り、鬼すべ神事の行列進行の際には、太宰府天満宮の周辺の道路で、部分的に交通規制(通行止め)がかかります。
交通規制の時間と場所
18時50分~19時50分(地図中「赤」の区間)
- 太宰府駐車センター~太宰府天満宮(案内所がある入口)
- 太宰府天満宮前郵便局~太宰府天満宮
- 太宰府三条公民館~太宰府天満宮(案内所がある入口)
- 県道35号「連歌屋」交差点~太宰府天満宮参道
18時50分~20時50分(地図中「黄緑」の区間)
- 太宰府五条公民館~太宰府駐車センター
また、1月7日に周辺の民間駐車場(コインパーキング)をご利用の場合、18時30分~20時30分頃に出庫される場合、交通規制中で足止めされてしまう可能性がありますので、時間をずらすなどのご対応をお願いします!
「鷽替え神事」「鬼すべ神事」の混雑状況と混雑回避策
正月も7日になると、初詣の人出はピークを過ぎ、境内の混雑も身動きがとれないほどではありません。
周辺の主要な駐車場にも余裕があります。
ただ、鷽替え神事は毎年700個の木うそが完売してしまうほどの人気なので、参加したい場合は早めに行くことをおすすめします。
鬼すべ神事も、見学しやすい最前列付近を確保したい場合は、19時30分から20時頃には鬼すべ堂前に待機していたいところです。
どちらの神事も、場所にあまりこだわらないのであれば、ゆっくり出かけて空いているスペースから見るだけでも雰囲気は十分に楽しめます。
鷽替え神事と鬼すべ神事を続けて見る場合は、鷽替え神事の終了後、2時間ほど待つことになる!
お正月の一連の行事を締めくくる、個性的な2つの神事をご紹介しました。
特に、鷽替え神事と鬼すべ神事を続けて見る場合は、鷽替え神事の終了後、2時間ほど待つことになるので、寒さ対策を万全になさってください。
境内や参道を散策して、夜まで営業している参道のお店や屋台を覗いてみるのも良いですよ。
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