太宰府天満宮「御神牛像」

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太宰府天満宮「御神牛像」

こちらのページでは、太宰府天満宮にある牛の像について、歴史や由来、境内にある数や場所をご紹介します!

太宰府天満宮のご祭神、菅原道真公と牛との切っても切れない深いつながりを、あなたはご存知ですか!?

太宰府天満宮「御神牛像」の歴史・由来

「御神牛」の読み方

御神牛・・なかなかお目にかからない言葉ですが、これはなんと「ごしんぎゅう」と読むんです!

御神牛とは?

御神牛とは、太宰府天満宮のご祭神、天神さまこと菅原道真公のお使いの牛です。

したがって、太宰府天満宮を始めとする全国の天満宮の多くには、呼び方は様々ですが、牛の像が設置されています。

御神牛像は、「頭を撫でると賢くなれる」、あるいは、「けがや病気がある場所を撫でると快復する」などと言われ、信仰の対象となってきました。

この「撫牛(なでうし)」の風習も、全国各地で伝わっています。




太宰府天満宮に牛の像があるのはなぜ?「菅原道真公と牛の伝承」

それではなぜ、牛が菅原道真公のお使いとされるようになったのでしょう。

実は、菅原道真公と牛のつながりを示す伝承は、以下のように、たくさんあるんです!

  • 菅原道真公の誕生日が、845年(承和十二年)6月25日で、これが乙丑(きのとうし)の年だった
  • 菅原道真公が亡くなった日が、903年(延喜三年)2月25日の丑の日だった
  • 菅原道真公は「自分が死んだら牛車に遺骸をひかせ、牛が立ち止まったところに埋葬するように」と遺言していた
  • 菅原道真公の遺骸を宝満山の麓に埋葬するつもりで出発したが、運んでいた牛車の牛が途中でうずくまって動かなくなったので、「ここに留まりたいという故人の意向だ」と考えられ、その場所が墓所となった
  • 菅原道真公が京から大宰府へ向かう際に牛に乗っていた
  • 菅原道真公ご自身が牛を飼っていた
  • 牛が刺客から菅原道真公を守ったことがある
  • 天神さまは農耕の神でもあるため、農耕の場で重用された牛と結び付けて信仰されるようになった

大部分は後世に付加されたお話かもしれませんが、ここまで多くの伝承が伝わっていること自体が、天神さまや御神牛への、人々の信仰の深さを物語っています。

特に、牛車の牛がうずくまったところを墓所としたという話が有名で、これにちなんで、天満宮や天満神社にある牛の像のほとんどは「臥牛(がぎゅう)」と呼ばれる、伏せた姿勢の牛の像となっています。

太宰府天満宮「御神牛像」の数「全部で何体!?」

太宰府天満宮の入り口の鳥居をくぐると、正面に、御神牛の銅像があります。

一番目立つ場所にあるのでいつもたくさんの参拝者に囲まれていますが、実は、太宰府天満宮の境内には、他にも10体の御神牛像があるんです!

これらは奉納されたもので、銅像の他に石像もあり、体格、角の有無、姿勢、表情などがそれぞれ異なって、なかなか個性的です。

太宰府天満宮「御神牛像」の場所

太宰府天満宮の公式ホームページでは、「御神牛を探せ!コース」が、以下のように紹介されています。

画像引用元:http://www.dazaifutenmangu.or.jp/sanpai/map#type=8&zoom=0

入り口正面の御神牛を見た後は、この地図のように進めば、合わせて11体の御神牛像に出会えます。

それでは11体の御神牛像の場所を、できるだけ地図の経路通りの道順でご案内します!

1.入り口の鳥居をくぐったほぼ正面、延寿王院山門の前

一番目立つ御神牛像でしょう。

撫でられすぎてピカピカ・つるつるになっています。

1985年(昭和六十年、丑年)に奉納されたものです。

2.心字池のほとり、休憩所の前

心字池の、御本殿に向かって左奥側のほとりには、ずんぐりとした体躯の大きな御神牛の銅像があります。

池の橋を渡り切ってから左折しても、橋を渡らずにほとりに沿って歩いてもたどり着きます。

ただし、囲われているので、触ることはできません。

3.手水舎の後ろ、和魂漢才碑の横

「和魂漢才碑」の足下に、御神牛の石像がさりげなく置かれています。

手前には麒麟(きりん)と鷽(うそ)の像があります。

4.楼門の右手前

伏せた格好の大きな御神牛像です。

楼門がある左を向いています。

5.楼門の左手前

左手前には右向きの御神牛像があります。

こちらは頭を持ち上げた格好をしています。

2体ペアで、御本殿を囲う廻廊前に座し、御本殿の番人役になっているようですね。

6.宝物殿裏側の通路

宝物殿の裏側のお手洗いに通じる通路に、小ぶりな御神牛の石像があります。




7.中島神社の入り口

右側の廻廊の外に、お菓子の神様を祀る中島神社の入り口となる階段があり、この階段の右手に石造りの御神牛像があります。

8.「厄晴れひょうたん掛け所」の後ろ側

岩の上に、小さな御神牛がちょこんと乗っています。

9.本殿後ろ側、「くすの木千年」の歌碑と包丁塚の間

先ほどの「厄晴れひょうたん掛け所」を通り過ぎたところにあります。

優しいお顔の小ぶりな御神牛です。

10.廻廊内、本殿に向かって左側の池のほとり

本殿の後ろ側を通って、廻廊の内側に入ります。

廻廊内には左右に1つずつ池があり、本殿に向かって左側の池のほとりには小さな御神牛の銅像があります。

11.廻廊内、本殿に向かって右側の池のほとり

最期に、右側の池のほとりに移ります。

こちらには大きめの御神牛の銅像があります。

ええっ!?12体目・13体目の御神牛像もあるの!?

太宰府天満宮の境内の、自由に見られる場所にある御神牛像はこちらでご紹介した11体で、ホームページなどでも11体と紹介されていますが、実は、12体目、13体目の御神牛像もあるんです!!

場所は、太宰府天満宮の菅公歴史館と宝物殿の館内・・!!

ただ、これらの施設はそれぞれ入館料がかかります。

中を見学する機会があれば、探してみてくださいね。

菅公歴史館

  • 開館時間:9時から16時30分 ※入館は16時まで
  • 休館日:火曜日・水曜日
  • 拝観料(個人):一般200円、高校生・大学生150円、小学生・中学生100円
宝物殿

  • 開館時間:9時から16時30分 ※入館は16時まで
  • 休館日:月曜日 ※祝日・振替休日は開館 ※臨時休館あり
  • 拝観料(個人):一般400円、高校生・大学生200円、小学生・中学生100円

菅公歴史館・宝物殿・九州国立博物館(平常展)共通チケット(500円)も販売されています。

おわりに・・

いかがでしたか?

菅原道真公と牛との間には、ふかーい繋がりがあることがわかりました!

太宰府天満宮には何度も訪れているというあなたも、今度はこれまで歩いたことがなかった道の御神牛を見に行ってみると、新たな出会いや発見があって面白いかもしれませんよ。

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