太宰府天満宮の境内の見どころとオススメ拝観ルート(回り方)・所要時間など ※境内図(マップ)つき※

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太宰府天満宮の境内は広いので、ついつい、本殿にお参りするだけで引き返してしまう人も多いと思います。

でも、実は、太宰府天満宮の歴史や御祭神・菅原道真公についてより深く知るために見ておきたい見どころが、他にもたくさんあります。

そこで、こちらのページでは、太宰府天満宮を満喫するための主な見どころと、オススメの拝観ルート(回り方)、拝観の所要時間などをご紹介します!

また、アクセス情報や、周辺の観光スポットやグルメ、お土産などもまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

太宰府天満宮の境内案内図(MAP)とおすすめの回り方(拝観ルート)

※大きな境内図はこちら太宰府境内案内図からダウンロードできます。

ついつい一直線に本殿に向かってしまいがちですが、ご覧の通り、太宰府天満宮にはたくさんの見どころがあります!

そこで、基本の拝観ルートに、隠れた見どころをプラスして効率的に境内を回る拝観ルートをご紹介します。

【前半】
案内所御神牛 ⇒ 延寿王院 ⇒ 中世の鳥居 ⇒ 心字池・太鼓橋志賀社 ⇒ 鷽像・麒麟像 ⇒ 手水舎 ⇒ 楼門本殿飛梅 

【後半】
⇒ 大楠・夫婦楠 ⇒※菅公歴史館・摂末社群 ⇒ 厄晴れひょうたん掛所 ⇒ 中島神社・摂末社群 ⇒※宝物殿 ⇒ 文書館・曲水の庭 ⇒ 菖蒲池 ⇒ 帰路

※菅公歴史館、宝物殿はそれぞれ拝観料金が必要です。(後述)

お好みで以下のルートの追加もオススメ💖

菖蒲池 ⇒ 天開稲荷社⇨ だざいふ遊園地⇨ 虹のトンネル (九州国立博物館アクセストンネル) ⇨ 九州国立博物館⇨ 帰路

天開稲荷社まで行くのに約10分。天開稲荷社の参拝所要時間は約20分。

その後、だざいふ遊園地までの移動時間は約10分。だざいふ遊園地での滞在時間は乗り物全部乗ると仮定して概ね平日で1時間。土日祝日で待ち時間込みで2時間から2時間30分。

その後、虹のトンネル で九州国立博物館へ移動。移動時間は約5分。

最後は九州国立博物館で観覧を楽しむ。観覧平均時間は約2時間。特別展を観るならプラス約1時間30分程度。

以上、この追加ルートを1日で回りきると想定した場合、太宰府天満宮で過ごす時間以外にも約6時間30分くらいの時間を確保する必要がある。

拝観所要時間

境内入り口にある案内所から本殿まで、寄り道をせずに往復するだけであれば、10分~15分程度です。

でも、せっかく足を運んだのに、ただお参りするだけではもったいないので、ぜひ、お参りの前後の境内の散策も楽しんでください。

上記の「回り方」を参考に、境内を散策しながら案内所から本殿へ行き、また戻ってくる【前半】ルートのみで引き返すなら30分~40分程度、さらに本殿裏側まで回って菖蒲池など東神苑を通って戻る【前半】【後半】ルートなら50分~60分程度を予定しておくと安心です。

祭祀がある日、梅が見ごろの時期などで境内が混み合う時は、更に余裕のある計画が必要です。

その他、宝物殿の拝観所要時間は約30分、菅公歴史館の拝観所要時間は約20分です。

それでは、境内の見どころを1か所ずつ簡単にご説明します。




太宰府天満宮の境内の見どころ

案内所

太宰府天満宮の入り口にある案内所では、境内図やパンフレットの配布、車いすの貸出し、無料ガイドサービスの受付などをしています。

また、ギフトショップ「太宰府みやげ」を併設しており、ここでしか手に入らないオリジナルグッズを購入できます!

太宰府天満宮の案内所については、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 太宰府天満宮「案内所」と太宰府天満宮無料(ボランティア)ガイドについて!

太宰府天満宮をもっと深く知りたい!各見どころの歴史について学びたい!というあなたは、ぜひガイドツアーにご参加ください!

御神牛

菅原道真公が丑年生まれであることなどから、境内には牛の像がいくつかあります。

この「御神牛(ごしんぎゅう)」は、なでた部分の病気が治るとされ、特に頭をなでると賢くなるということで人気です。

御神牛像は、境内に10体以上あります!
それぞれの場所や牛とご祭神とのつながりなど、詳細は以下のページ↓でご紹介しています。
 太宰府天満宮「御神牛像」

「東風ふかば~」の歌碑

こちらの御神牛像の右奥には、太宰府天満宮の御祭神・菅原道真公の有名な歌の歌碑があります。

東風ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ

(春が来て東風が吹いたら、梅の木よ、また花を咲かせておくれ。主人がいなくなっても、春を忘れてはならないよ。)

この歌に詠まれている梅の花は、道真公が左遷された際に今日の自邸から大宰府へ飛んできて根付いたといういわゆる「飛梅」で、この伝説を引き継いだ白梅が、本殿前に植えられています。(後述)

延寿王院

現在は宮司の邸宅となっている延寿王院ですが、その名が示す通り、かつてはお寺でした。

幕末には尊王攘夷派の公卿が滞在し、西郷隆盛や坂本龍馬も訪れたといいます。

延寿王院の歴史や見どころについての詳細は、以下のページ↓でご紹介しています。
 太宰府天満宮「延寿王院(山門)」

中世の鳥居(石鳥居)

延寿王院の目の前には、花崗岩製、高さ6.17mの明神鳥居が建っています。

柱が2つの石を繋いで造られている点や、柱の高さ(柱高)よりも柱と柱の間隔(柱間)が長い点が特徴的です。

この鳥居は、筑後国(現・福岡県南西部)有坂城主、新田義重(通称:新田大炊介(おおいのすけ))が寄進したものと言われています。

義重は「八幡太郎」の異名を持つ源頼家の孫で、鎌倉幕府の初代将軍、源頼朝の家臣として活躍した人物でした。

これが正しければ、最初の造立は鎌倉時代初期ということになりますが、詳しい造営年はわかっておらず、現存する鳥居は鎌倉時代末期から南北朝時代(1300年代中期~後期)に建造(再建)されたと推定されています。

それでも、「九州最古の鳥居」ということで「中世の鳥居」と呼ばれ、県の指定文化財になっています。

ちなみに、太宰府駅から太宰府天満宮に至るまでの参道には2基、境内の入り口にも1基の石鳥居があり、駅から歩いてくると、この中世の鳥居は4基目の鳥居ということになります。

心字池・太鼓橋

漢字(草書体)の「心」の字の形に造られている「心字池」に、太鼓橋、平橋、太鼓橋の順で3つの橋がかかっています。

これらの橋はそれぞれ過去、現在、未来を表し、渡り切ると心身が清められるとされています。

初夏にはアジサイが咲き、池に彩りを加えます。

心字池と3つの橋についての詳細は、以下のページ↓でご紹介しています。
 太宰府天満宮「心字池」「太鼓橋」

志賀社【重要文化財】

 

心字池の橋を渡っていると、その傍らに2つのお社が現れます。

最初が由来不明の謎の末社である今王社、そして2つ目がこちらの志賀社です。

手前が今王社、奥が志賀社

志賀社は、海の神である綿津見(わたつみ)三神が祀られる神社です。

室町時代に造立された時の複雑でユニークな形の大変興味深い社殿を持ち、国の重要文化財に指定されています。

重要文化財・志賀社の歴史や由来、特徴などの詳細は、以下のページ↓でご紹介しています。
 太宰府天満宮「志賀社」【重要文化財】

鷽像・麒麟像

手水舎の手前に、鷽(うそ)の像と、麒麟(きりん)の像があります。

鷽は天神さまの守り鳥で、人がついてしまった嘘や罪穢れを誠に替え、幸せを運んでくれるとされています。

麒麟は古代中国の空想上の聖獣で、聖人が世を治める時に現れるとされ、学者として天皇の政治を助けた菅原道真公の生涯と重ね合わせられています。

近くには、道真公の思想を今に伝える「和魂洋才」という言葉の石碑もあります。

鷽像・麒麟像についての詳細は、以下のページ↓でご紹介しています。
 太宰府天満宮「鷽像」「麒麟像」

夫婦円満・子宝・安産の社「摂社・楓社」

鷽と麒麟の像の近くには、菅原道真公の正室、島田宣来子(のぶきこ)の霊(宣来子命)を祭る「楓社」があります。

宣来子は、道真公の詩作の師匠である島田忠臣の娘で、宇多天皇の女御となった菅原衍子(すがわらのえんし)らを産んだと言われています。

楓社の創建の詳しい経緯はわかりませんが、古くから夫婦円満、子宝、安産にご利益があるとして信仰されています。

手水舎

楼門の手前には、立派な手水舎があります。

こちらの手水鉢は、霊峰宝満山から切り出したという大きな一枚岩を加工したものです。

鉢の底には、除災延齢を意味する亀の彫刻が刻まれています。

楼門

太宰府天満宮の本殿がある神域への入り口である楼門は、表側と内側で形が違う大変珍しい門で、入る時は二重屋根、本殿を背にして出る時は一重屋根に見えます。

慶長年間(1596年~1615年)に石田三成が再興した後、明治時代に火災で焼失し、1914年(大正3年)に再建されたものが、現在の楼門です。

太宰府天満宮楼門の歴史や見どころなど詳細は、以下のページ↓でご紹介しています。
 太宰府天満宮「楼門」

御本殿【重要文化財】

学問・至誠・厄除の神として信仰を集める菅原道真公(天神さま)を祀る本殿は、築400年を超える桃山時代の建築で、国の重要文化財に指定されています。

普通、神社の本殿の前には拝殿が設けられており、本殿の正面が直接見えないようになっている場合も多いのですが、太宰府天満宮の場合は拝殿がありません。

儀式などはこの本殿の、大きな向拝の下で行われます。

太宰府天満宮の本殿の歴史や特徴については、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 太宰府天満宮「本殿」【重要文化財】

太宰府天満宮の歴史とご祭神、菅原道真公(天神さま)についての詳細は、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
 太宰府天満宮の歴史・由来とご祭神「菅原道真(天神さま)」について知りたい!

飛梅

梅は、太宰府天満宮の御祭神である菅原道真公が愛した花と言われ、先ほども触れたように、今日から大宰府へ飛んできたという飛梅の伝説はあまりにも有名です。

このことから、こちらの飛梅には、旅行や交通安全にご利益があると言われています。

飛梅のモデルとなった梅が紅梅だったのか白梅だったのかはよくわかっていないようですが、太宰府天満宮では、本殿の向かって右手前にある白梅を「飛梅」としています。

太宰府天満宮の境内には数千本の梅が植えられており、梅の名所として有名ですが、その中でもこの飛梅が、毎年一番最初に花を咲かせることが多いのだそうです。

なお、御本殿の向かって左手前には、大正天皇の皇后(貞明皇后)が植樹した紅梅の後継木があり、皇后梅(きさいのうめ)と呼ばれています。

初春に2本の梅が見事に咲いた様子はもちろん絵になりますが、夏に青々と葉を茂らせた様子も見事ですよ。

太宰府天満宮の歴史や由来については、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 太宰府天満宮「飛梅」

大樟・夫婦樟

太宰府天満宮と言うと梅が注目されがちですが、大きな樟(クス)の木にもご注目ください。

太宰府天満宮のホームページによると、境内にある樟の木の中で、国の天然記念物に指定されている木が2本、そして県の天然記念物に指定されている木が49本あります。

国の天然記念物に指定されている2本のうち、皇后梅の脇の廻廊から外に出たところにある大樟は、なんと樹齢1500年を超えると伝わっています。

樹高は約33m(現地案内によると39m)、幹回り(目通り幹囲)は約12.5mある巨木です。

もう1つは、御本殿の後ろ側に寄り添うように立つ大樟で、「夫婦樟(めおとぐす)」と呼ばれています。

夫婦樟

天然記念物がこの2本の大樟の大きい方のみなのか、両方なのかは判然としないのですが、ともかくその立ち姿から夫婦円満の象徴として親しまれている御神木です。

こちらは樹齢は300年以上、樹高約13m、幹回り(目通り幹囲)約9.8mと言われています。

菅公歴史館

大樟を見た後、結婚式場として使われている誠心館や休憩所を通り過ぎ、正面奥に見える大きな建物は崇敬者会館で、その1階が菅公(かんこう)歴史館となっています。

歴史館では、菅原道真公の生涯を、人形師、置鮎琢磨(おきあゆたくま)氏と西頭鉄三郎(にしとうてつさぶろう)氏がてがけた装着博多人形(博多人形に衣服を着せたもの)と説明文でわかりやすく紹介しています。

他に、全国各地の個性的な「天神人形」や玩具、絵馬なども展示されています。

  • 営業時間:9時~16時30分(入館受付16時)
  • 休館日:火曜日・水曜日
  • 拝観料金:一般200円(団体150円)、高校生・大学生150円(団体75円)、小中学生100円(団体50円)
    ※30名以上の団体は要事前連絡

    ※宝物殿、菅公歴史館、九州国立博物館文化交流展示室(平常展)のセット券1,000円
  • ホームページ:https://www.dazaifutenmangu.or.jp/art/rekishikan

摂末社群(本殿裏側)

太宰府天満宮の境内には、合計37の摂社・末社があります。

そのうち6社が、本殿の真裏に並んで建っています。

向かって左端は、菅原道真公の歌作の恩師であり、義父でもある島田忠臣が祀られる「福部社(はっとりしゃ)」、その隣の一番大きな社殿は、道真公の両親を祀る「老松社(おいまつしゃ)」です。

向かって右側の4社は「御子社(みこしゃ)」と呼ばれ、それぞれ、道真公の長男、次男、三男、四男が祀られています。

このように、その神社の御祭神と血縁関係のある神を祀る境内社を一般的には摂社と呼び、ここに並ぶ6社は、道真公と特に近い間柄にあった人々を祀る、重要な神社と言えます。




厄晴れひょうたん掛所

本殿の裏側にある摂末社や夫婦樟を通り過ぎると、左手奥(北側)に包丁塚や筆塚、野見宿禰公碑などの石碑が集まるコーナーがあり、回廊側へ向かうと、絵馬掛けのように、無数のひょうたんが納められている場所があります。

太宰府天満宮で厄除祈願(初穂料5,000円)をするといだたける授与品の中に、「厄晴れひょうたん」があります。

この厄晴れひょうたんに願い事を書いた紙を入れて、家の神棚などに祀っておき、厄が晴れたら(厄年が明けたら)、お礼参りをして、こちらのひょうたん掛所にお納めするのです。

皆さんが掛けたひょうたんは、毎年4月1日に、「厄晴れひょうたん焼納祭」でお焚上げされています。

太宰府天満宮の厄除祈願と節分行事については、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 太宰府天満宮で豆まき!厄払い!「豆まき神事」と「節分厄除祈願大祭」の日程・内容・参加方法など

梅の種納所

厄晴れひょうたん掛所の近くには、石造りのこんなスペースが設けられています。↓↓

これは、ひょうたんではなく、何と「梅の種」の納所です。

菅原道真公が梅を好んでいたということから、あるいは、梅の種には天神さまが宿ると伝えられていることから、たとえ種1粒であっても粗末には扱えないということで、種の納所が太宰府天満宮の境内に設置されているのです。

皆さんが梅干しを食べた後などに残った種が、ここに納めています。

中島神社・摂末社群

厄晴れひょうたん掛所を過ぎ、本殿を右手に見ながら回廊の外側をぐるっと回っていきます。

すると、ちょうど回廊に出入口がある向かい側に石段があり、再び小規模なお社が集まるエリアがあります。

その中でも特に立派な石鳥居と社殿を構えているのが、「中島神社(なかしまじんじゃ)」です。

中島神社への入り口

中島神社(中嶋神社)の本社は兵庫県豊岡市にあり、こちらはその九州分社です。

中島神社に祀られているのは、田道間守命(たじまもりのみこと)というお菓子の神様、製菓業の守護神です。

太宰府天満宮の中島神社は、多くの製菓業関係者の希望により、1954年(昭和29年)7月に創建されました。

田道間守命の伝説

第11代垂仁天皇の時代、田道間守命は天皇の勅命を受け、常世の国へ非時香菓(ときじくのかくのこのみ)と呼ばれる香りの良い果物を探しに出かけました。
そして、無事に常世の国にたどり着き、実や枝を採取して帰朝しましたが、その時には10年以上の月日が過ぎており、実を献上すべき天皇は既に崩御していました。
それを知った田道間守命は、持ち帰ったものの半分を皇后に献上し、半分を天皇陵に備えると、悲しみのあまり泣き叫びながら命を落としたといいます。

この伝説にちなみ、田道間守命は果物の祖神とされています。
また、かつて朝廷に献上された菓子類はすべて、果物や木の実を材料としていたことから、菓子の祖神としても信仰されています。

宝物殿

中島神社を過ぎ、そのまま境内入り口に向かって進んでいくと、左手に白くて大きな建物「宝物殿」が現れます。

こちらの宝物殿には、太宰府天満宮で唯一の国宝に指定されている平安時代の古文書「翰苑(かんえん)」や、道真公の御佩刀(ごはいとう)、絵巻物、工芸品など、約5万点の文化財が収蔵されています。

館内では、太宰府天満宮の由来や天神信仰の歴史について学べる映像の上映も行われており、太宰府天満宮についてより深く学ぶことができます。

併設のミュージアムショップでは、太宰府天満宮のオリジナルグッズや関連書籍を購入できます。

ちなみに、この宝物殿は、1953年(昭和28年)に開館し、同年、福岡県第1号の博物館登録を受けた施設なのだそうです。地下は、文化研究所になっています。

  • 営業時間:9時~16時30分(入館受付16時)
  • 休館日:月曜日
    ※祝日・振替休日は開館。展示替えのための臨時休館あり。
  • 拝観料金:一般500円(団体400円)、高校生・大学生200円(団体100円)、小中学生100円(団体50円)
    ※30名以上の団体は要事前連絡

    ※宝物殿、菅公歴史館、九州国立博物館文化交流展示室(平常展)のセット券1,000円
  • ホームページ:https://www.dazaifutenmangu.or.jp/art/houmotsuden

古文書「翰苑」

国宝に指定される「翰苑」は、中国(唐)の地誌の一部の写本です。中国にあったはずの原本は既に失われており、太宰府天満宮に伝わる「巻30」の写本が、世界で唯一のものとなっています。

「翰苑」は倭国(日本)、新羅、百済などの地誌で、古代史研究において大変重要な資料とされています。

菖蒲池

宝物殿の向かって右側(境内の手前)には、心字池と並んで菖蒲池があります。

この池には、約55種、3万本もの花菖蒲が植えられています。

正確には、「池に花菖蒲のポットが散りばめられている」という状態で、色々な角度から、色々な種類の花が楽しめるようになっています。

花菖蒲は6月上旬から中旬頃が見ごろで、この時期にはライトアップも行われます。

参拝前に心字池の橋を渡ったので、帰りは菖蒲池のほとりを歩いてみてはいかがでしょうか。

菖蒲池のほとりには、日本料理店「大樟館」と休憩処「うぐいす茶屋」があるので、お食事やお茶に立ち寄るのもおすすめです。

文書館・曲水の庭

帰路に就く前に、宝物殿と菖蒲池の間を抜けて、文書館や曲水の庭まで行ってみてください。

文書館は1904年(明治34年)の御神忌(ごしんき)1000年大祭の記念事業で建設された建物で、翌年に完成しました。

毎年3月の第1日曜日に、文書館の隣の「曲水の庭」で開催される「曲水の宴」の時に利用できるよう、玉座や観梅室を備えた、王朝文化を今に伝える建物となっています。

曲水の宴

曲水の宴は、平安時代の宮中行事を再現した行事で、参加者は十二単などの平安装束に身を包みます。
そして、曲水の庭の「曲水の流れ」の上流から流れてくる酒盃が自分の前を通り過ぎる前に和歌を詠むという、一種の禊祓(みそぎはらえ)の行事です。

如水の井戸

文書館の前には、「如水の井戸」と呼ばれる井戸があります。

如水とは黒田如水(黒田官兵衛)のことで、この井戸は如水が晩年、太宰府天満宮の境内に2年間ほど仮住まいをしていた時に、実際に使ったものと伝わっています。

如水は、現在宝物殿があるあたりに、草庵を構えていたと伝わっています。

茶の湯や和歌・連歌をたしなんだ文化人であった如水は、和歌・連歌の神としても信仰されている御祭神・菅原道真公を崇拝し、連歌会を開いたり、連歌を奉納したりしました。

また、戦乱により荒廃した境内の復興にも尽力し、石田三成や黒田長政らと共に、積極的に寄進を行いました。

足を延ばして・・①天開稲荷神社

天開稲荷社(てんかいいなりしゃ)は、太宰府天満宮の裏山にあります。

鎌倉時代末期に創建された神社で、九州最古のお稲荷さんだと言われています。

お稲荷さんのご利益と言えば、一般的には五穀豊穣や商売繁盛、家系繁栄などが挙げられますが、こちらはその名の通り、「天に道が開け、運気が上昇する」として、縁起の良さもあり、多くの方々から信仰されてきました。

太宰府天満宮から天開稲荷社へ行くには、曲水の庭とだざいふ天満宮の間から山道を通るルートと、北神苑を通って行くルートがあります。

山道を通る場合は曲水の庭から、北神苑を通る場合は厄晴れひょうたん掛所から、徒歩7分前後です。

足を延ばして・・②浮殿

最初に見た御神牛を背に鳥居を出れば、太宰府天満宮の参拝終了!・・なのですが、ここでもう1つ、できれば見ておきたい見どころをご紹介します。

それは、御神牛と案内所の間の道を心字池を背にまっすぐ進んだところにある「浮殿(うきどの)」です。

この浮殿は戦前までは心字池にあったということですので、当時は水に浮かぶように見えたのかもしれません。

ただ、現在は場所を移され、水が貯まる浅い池は乾燥した時期には干上がってしまいますので、浮殿の浮殿たるゆえんは確認できない場合もあります。

なお、この浮殿は「御旅所」といい、御祭神(神輿)が巡幸する際に滞在する場所で、秋分の日の「秋の神幸式大祭」の際に御祭神が立ち寄られ、雅楽の奉納などが行われます。

毎日、日が落ちるとライトアップされ、昼間とはまた一味違う、幻想的な雰囲気に包まれますので、観光の最後に足を運んでも良いかもしれません。

傍らには、弁財天と同一視される水の神、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀る厳島社も鎮座しています。

【番外編】太宰府天満宮の「アートプログラム」

太宰府天満宮では、宝物館で御祭神ゆかりの美術品を展示したり、境内各所に現代アート作品を展示したりと、神社とアートとの融合に力を入れています。

それは、御祭神である菅原道真公が漢詩や書道に秀で、広く「文化の神」として信仰されており、古くから詩歌や書画、歌舞伎などの奉納が行われてきたことに由来しています。

2005年(平成17年)に開館した九州国立博物館の誘致にも、太宰府天満宮がかかわった経緯がありました。

と、いうことで、太宰府天満宮へ行くと、境内のあちらこちらでアート作品を目にすることになります。

このアート作品の展示は「太宰府天満宮アートプログラム」と言い、2006年(平成18年)に始まりました。

様々な分野で活躍中のアーティストを招き、太宰府での滞在や取材を通して作り上げられたアート作品を展示する取り組みです。

太宰府天満宮ならではの固有性と開放性をキーワードに、各回、それぞれのアーティストがそれぞれのタイトルで、個性的な一連の作品を提供しています。

最新の展示内容については、ホームページで確認できます。

現地にはアート作品と共に案内板も出ています。

※宝物殿での展示とアートプログラムを始めとする、太宰府天満宮のアート、デザインの作品展示のアーカイブを紹介するウェブサイト「境内美術館」もご覧ください。

【番外編】だざいふ遊園地

お子さん連れの方は、太宰府天満宮に隣接するだざいふ遊園地に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

小規模ながら、0歳児から一緒に乗れるアトラクションもあってみんなで楽しめますし、飲食ブースやショップ、休憩所もあります。

施設や料金の詳細は、ホームページでご確認ください。

開園時間(営業時間)

  • 平日:10時30分~16時30分
  • 土日祝日:10時~17時
入園料金

  • おとな(中学生以上):600円
  • シニア(65歳以上):500円
  • こども(3歳~小学生):400円

※のりものチケットは別途。

太宰府天満宮の人気のお守り

太宰府天満宮のお守りの定番は、やはり学業成就や就職試験、受験合格に関するお守りです。

いくつか種類がありますので、お好みのものを選んでみてください。

兄弟やお友だちと色違いで持っても良さそうです。

他にも、御神木、飛梅にちなんだ交通安全や航空安全のお守り、瓢箪や梅があしらわれたお守り、鷽替え神事にちなんだ「鷽」のお守りなど、個性的なお守りがたくさんありますよ。

幸せうそお守り

授与所は楼門をくぐった先、本殿手前の左右にあります。

ミサンガのお守り「夢守り 叶糸」

SNSで近年話題になっているのが、太宰府天満宮の叶糸(かないと)というお守りです。

願い事が叶うまでミサンガのように付けておくという人が多く、中には自分なりに可愛らしくアレンジする人もいて、特に女性の間で人気を呼んでいます。

ちなみに、こちら↑の写真の赤い糸は、縁結びの神社として人気の高い竈門神社の「恋守り むすびの糸」です。

2社がコラボしているという点も人気の秘密で、両方購入される方もいます。

太宰府天満宮のお守りの種類や初穂料(値段)については、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 太宰府天満宮のお守り一覧!「種類・祈願内容(ご利益)・初穂料(値段)・授与場所・授与時間(営業時間)」

太宰府天満宮のカラフルなおみくじ

太宰府天満宮のおみくじは、月(季節)ごとに色が変わるのが特徴です。

初春の紅梅、初夏の花菖蒲、秋の紅葉など、境内やその周辺の豊かな自然が感じられる色が採用されており、おみくじ掛けに結んであるおみくじの色が、季節の移ろいに応じて変わっていくのが、何とも風流です。

初穂料(値段)は100円で、中身は「大吉」から「末吉」までの5種類、つまり、凶も大凶もありません。

なお、一般的なおみくじの他に、鷽替え神事で用いられる「木うそ」の根付つきおみくじや、竈門神社のおみくじも置いてあります。

授与所は、楼門内です。

太宰府天満宮のおみくじについては、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 太宰府天満宮のおみくじ一覧!「吉凶の割合(確率)・種類・初穂料(値段)・授与場所・引ける時間(営業時間)」

太宰府天満宮の御朱印と御朱印帳

太宰府天満宮では、太宰府天満宮と天開稲荷社の御朱印が授与されています。

期間限定の御朱印は今のところありませんが、2019年にわずかにデザインが変更されています。

御朱印帳は、梅の花の模様の2種類が用意されています。

過去には、BEAMSとコラボした御朱印帳や、宝物殿で開催された「応天の門展」とのコラボ御朱印帳も出ていましたので、今後も限定御朱印帳が登場するかもしれません!

授与所は、楼門をくぐった先の左右にあります。




太宰府天満宮の周辺・付近で買える人気・おすすめのお土産

太宰府天満宮とその周辺のお土産としては、やはり「合格」にちなんだものが多く見られます。

まず、太宰府天満宮の案内所では、オリジナルの合格鉛筆やシャープペンシルなどが販売されています。

似たような合格グッズは、参道沿いの土産物店にもありますよ。

また、てぬぐいやおはじきなど、和小物、工芸品も要チェックです!

お菓子としては、梅が枝餅が有名ですが、梅園菓子処の「うその餅」、天山(てんざん)本店の「鬼瓦最中」など、他にもたくさんの銘菓があります。

「かさの家」の梅が枝餅

太宰府天満宮の周辺・付近の人気・おすすめランチ&スイーツ

太宰府天満宮の境内のレストラン・カフェ

うぐいす茶屋

太宰府天満宮の菖蒲池のほとりには、うぐいす茶屋というお茶処があります。

創業50年を超える老舗で、丼もの、定食、そば、うどんなどのお食事メニューの他、伝統の梅が枝餅や、クリームあんみつなどのデザート、ドリンクもいただけます。

お食事用には、予約弁当(1,000円~2,000円)も人気ということです!

予約弁当(例)

大きなお店なので、団体客も受け入れており、10名以上でしたら予約も可能です。

菖蒲池の形式を眺めながら、ほっと一息ついてみてはいかがでしょうか。

うぐいす茶屋からの眺め(6月上旬)
  • 営業時間:9時~17時
  • 定休日:不定休
  • 電話番号:092-922-4120
  • ホームページ:http://uguisu-chaya.com/

菖蒲池のほとりには、他にも茶屋が建っています。

うどんやそばで空腹を満たすのも良し、焼き立ての梅が枝餅に舌鼓を打つのもよし。

せっかくですので、ランチタイム・ティータイムも太宰府天満宮の境内で過ごしてみてはいかがでしょうか。

お石茶屋

太宰府天満宮の北神苑には梅園が広がり、昔ながらの茶屋もたくさん並んでいます。

その中で、最も北側、「お石トンネル」の手前にあるのが、お石茶屋です。

こちらでも、色々なおかずを少しずつ食べられる「お石弁当」を始め、丼ものやうどんなどのお食事や、梅が枝餅がいただけます。

お石弁当

穏やかな陽気の日には、梅園前に並べられたベンチで梅が枝餅と抹茶やコーヒーを楽しむのも風流です!

お石茶屋・お石トンネルとは:

「お石茶屋」は、大正~昭和にかけて、江崎(安垣)イシさん(1899年(明治32年)生まれ)という女性が開いた茶屋でした。
イシさんは筑前三美人の1人に数えられたというべっぴんさんで、柔らかかつ毅然とした人となりも相まって評判となり、店には犬養毅や佐藤栄作など大物政治家や、皇族の高松宮殿下、野口雨情ら有名な詩人・歌人も、数多く訪れました。

「お石トンネル」は、太宰府天満宮から竈門神社へ抜ける参道・生活道として、1928年(昭和3年)に麻生太吉(麻生太郎の曽祖父。実業家)が寄進したものです。
これについては、お石さんに惚れた麻生太吉が、彼女の自宅と茶屋との行き来が楽になるようにと掘らせたのものだという、ロマンチックな逸話も伝えられています。
なお、この「お石トンネル」の所有者は今でも麻生家で、太宰府天満宮の境内で唯一の私有地なのだそうです。

太宰府天満宮の周辺の人気・おすすめランチスポット

それでは、太宰府天満宮の周辺で食べられる、太宰府名物ランチをご紹介します。

太宰府バーガー

地鶏の唐揚げ専門店「筑紫庵 本店」の名物が、自慢の唐揚げと、梅とタルタルソースの組み合わせが個性的な「太宰府バーガー」です。(「梅」というのは、もちろん、菅原道真公が梅を好んだことにちなんでいます!)

受験生の合格を祈願し、チキンカツを挟んだ「合格バーガー」も人気ですよ。

お店は、太宰府天満宮の参道の1つ目の鳥居の手前の十字路を、鳥居に向かって左方向に曲がってすぐのところにあります。

  • 住所:福岡県太宰府市宰府3-2-2
  • 電話番号:092-921-8781
  • 営業時間:11時から18時
  • 定休日:不定休
  • ホームページ:https://www.chikushian.com/

「合格」ラーメン

日本国内外で有名な天然とんこつラーメンの「一蘭」ですが、太宰府駅前の太宰府参道店は、とにかく「合格」にこだわっています。

丼や箸が五角形!・・くらいのことでは終わらず、とにかく隅から隅まで、「合格」「五角」あるいは、「5・9(うか)」になるように工夫されているのです!

受験生も一蘭ファンも、太宰府観光の思い出に面白いものが見たいというあなたも、ぜひ立ち寄ってみてください。

太宰府のおすすめランチは、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 【これ10選!!】太宰府天満宮の周辺・付近の「ランチ・レストラン」人気おすすめランキング!




太宰府天満宮の周辺の人気・おすすめスイーツはこれ!

名物の「スタバ」

スタバなんてどこにでもあるよ~

と、思われましたか?

「スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店」は、一味違います。

このお店は著名な建築家・隈研吾氏が設計したコンセプトストアで、もはや観光スポットの1つとなっているほど、太宰府名物のお店なのです。

外観を写真に収めるだけの人も多いですが、せっかくなのでコーヒーをいただいていきませんか?

鬼瓦アイスもなか

お土産のところでも少し触れた、鬼瓦もなかの「天山本店」は、太宰府天満宮の参道に入ってすぐのところにあります。

大宰府政庁跡から出土したと言われる鬼瓦がモチーフの皮を使ったもなかが名物で、お土産にも人気ですが、せっかくお店を訪れたなら、できたてのアイスもなかをぜひお試しください。

餡とアイス(選べるフレーバー♪)の組み合わせが絶妙で、癖になる美味しさです。

梅が枝餅と並び立つ、太宰府のおすすめ食べ歩きスイーツですよ!

鬼瓦もなかはこんな顔です!

・・とは言え、実際にお店に行ってみると、もなかの他にも団子や大福など、魅力的な和菓子がたくさん並んでいて、どれもおいしそうなので、鬼瓦アイスもなかに心を決めていたあなたも、迷ってしまうかもしれません・・!

太宰府で人気のカフェ&スイーツは、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 【これ10選!!】太宰府天満宮の周辺・付近の「カフェ・スイーツ」人気おすすめランキング!

太宰府天満宮へのアクセス(行き方)

太宰府天満宮の最寄り駅

  • 西鉄「太宰府駅」・・太宰府天満宮の入り口(案内所)まで徒歩約5分

太宰府天満宮の最寄バス停

  • 西鉄バス「九州国立博物館前」バス停・・太宰府天満宮の入り口(案内所)まで徒歩約7分
  • まほろばバス「宮前」バス停・・太宰府天満宮の入り口(無料休憩所)まで徒歩約2分

太宰府天満宮の参道は太宰府駅の目の前から始まるので、太宰府駅~太宰府天満宮間は徒歩がおすすめです!

西鉄太宰府駅から太宰府天満宮へのアクセス方法については、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 最寄り駅・西鉄太宰府駅から太宰府天満宮へのアクセス(行き方)「徒歩・バス・タクシー・レンタサイクル」

太宰府天満宮の駐車場

太宰府天満宮の参拝に使える駐車場と言えば、まずは太宰府駅の近くの大型駐車場「太宰府駐車センター」です。

この他、駅の周辺と太宰府天満宮の境内前に、大小多くの駐車場があります。

駐車料金は1日(1回)500円というところが多いものの、料金システムは様々です。

また、年末年始など繁忙期には、特別料金になっていることがありますので、ご注意ください。

太宰府天満宮の参拝に便利なオススメ駐車場は、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 太宰府天満宮 周辺・付近の近くて安い!おすすめ駐車場一覧!
 太宰府天満宮 周辺・付近の大型バス・観光バス・バイク駐車場一覧!

博多駅から太宰府天満宮までのアクセス

電車の場合

太宰府天満宮の最寄り駅は「西鉄」太宰府駅なので、西鉄に乗っていきたいところですが、博多駅にはJR線と市営地下鉄しか乗り入れていません。

ですので、博多方面から太宰府天満宮へ行く場合は、まずは天神にある「西鉄福岡(天神)駅」へ行き、そこから太宰府天満宮へ向かうルートが一般的です。

西鉄福岡(天神)駅から太宰府駅までは直行便も出ていますが、西鉄二日市駅で乗り換える必要がある場合もあります。

あなたの旅程に合わせて、乗換案内を見てみてください。

本数は少ないものの、太宰府天満宮や竈門神社にちなんだデザインの太宰府観光列車「旅人(たびと)」も、機会があればご利用ください!

  • 乗車区間:JR博多駅~西鉄福岡(天神)駅~(二日市駅)~太宰府駅
  • 運賃:620円
  • 所要時間:約40分~50分

※西鉄二日市駅で乗換えに時間がかかる場合があります。時刻表・乗換案内をご確認ください。

バスの場合

博多駅から太宰府までは距離があるので、電車での移動をイメージしがちですが、実は直行バスも運行しています。

こちらも、名前は「旅人(たびと)」です。

博多駅前のバスターミナルから西鉄太宰府駅まで、乗り換えなしで行けますよ。

土日祝日は運行本数も多いので、特におすすめです。もちろん、帰りも利用できます。

  • 乗車区間:博多バスターミナル~西鉄太宰府駅
  • 運賃:610円
  • 所要時間:約40分

※時刻表などはコチラからご覧ください。

博多駅から太宰府天満宮へのアクセス方法は、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 JR・地下鉄博多駅(西鉄福岡駅・地下鉄天神駅)から太宰府天満宮へのアクセス(行き方)「電車・バス・車(タクシー)」

太宰府天満宮から周辺観光スポットへのアクセス(行き方)

太宰府天満宮周辺の3つの人気観光地と、そこまでのアクセス方法をご紹介します。

九州国立博物館

九州国立博物館は、東京、奈良、京都に次ぐ4番目の国立博物館として、2005年(平成17年)に開館しました。

展示は「文化交流展示室(常設展)」と「特別展示室」に分かれています。

常設展の展示は、長年日本とアジアを繋ぐ窓口となってきた九州らしく、縄文時代から江戸時代までの「日本とアジアやヨーロッパとの文化交流」がテーマで、毎月少しずつ展示替えを行いながら、常時800~900点の資料が展示されています。

特別展示室では、「ゴッホ展」「印象派展」などヨーロッパの美術展から、「国宝展」、「絵巻物展」、「三国志展」などの日本や日本と関係の深い中国の歴史・文化がテーマの展示、あるいは、タイやベトナムなど海外の文化・芸術がテーマの展示など、その時々で多様な企画展示が行われています。

ちなみに、先にも触れましたように、太宰府天満宮はアートとの関係が深く、九州国立博物館の誘致にも一役買っています。

例えば太宰府天満宮は、博物館用地として、境内地の5万坪(東京・日比谷公園とほぼ同じ面積)を福岡県に寄付しているのです!

また、太宰府天満宮では、九州国立博物館が金曜日と土曜日の夜に夜間開館するのに合わせて、同じく金曜日と土曜日の拝観時間を20時まで延長しています。

開館時間(営業時間)

  • 日曜・火曜~木曜:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
  • 土曜・金曜:9時30分~20時(入館は19時30分まで)
休館日(定休日)

  • 月曜日 ※祝日・振替休日の場合は翌日休館
入館料金 ※平常展(文化交流展)の観覧料金

  • 大人:430円 ⇒700円(2020年4月より)
  • 大学生:130円 ⇒350円(2020年4月より)

※特別展は別料金
※70歳以上・高校生以下は無料
※障害者手帳の所持者本人と付添者1名は無料
※2020年4月より団体割引は廃止となりました。

お問い合わせ先




太宰府天満宮から九州国立博物館へのアクセス(行き方)

九州国立博物館と太宰府天満宮との間には、「九州国立博物館アクセストンネル(虹のトンネル)」が設置され、エスカレーターと動く歩道を使って、5分程度で行き来できるようになっています。

太宰府天満宮側の入り口は、「曲水の庭」の向かい側にあります。

ちなみに、このトンネルの内部では、虹色の照明による演出が行われています。

このことから、別名「虹のトンネル」とも呼ばれています。

「虹のトンネル」内部

竈門神社

竈門神社(かまどじんじゃ)は、神武天皇の母として知られる「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」を祀り、縁結びの神様として人気を集める神社です。

また、古くは大宰府政庁の鬼門除けの神社、九州から大陸(中国)へ航海に出る人々が安全祈願をする神社としても信仰されていたため、方除け(ほうよけ)や厄除けの神様としても知られています。

673年(天武天皇2年)創建と伝わり、1300年以上の歴史を持つ由緒ある神社ながら、モダンな雰囲気の授与所をオープンさせたり、「恋守り むすびの糸」を始めとする、乙女心をくすぐるおしゃれで可愛らしいお守りを制作したりと、時代に合わせた取り組みが注目されています。

拝観時間

  • 境内24時間
    ※祈祷受付9時~16時、授与所8時~19時
拝観料

  • 無料
お問い合わせ先

太宰府天満宮から竈門神社へのアクセス(行き方)

  • 太宰府天満宮本殿から徒歩約35分
  • 「宮前」バス停(三条セブンイレブン前)から「まほろば号」で約8分、「内山」バス停下車、徒歩すぐ(運賃100円)
  • 専用駐車場あり

 太宰府天満宮・竈門神社の周辺地図、バス停の場所、まほろば号の時刻表は、コチラからダウンロードできます。

竈門神社へのアクセスには、太宰府天満宮の西側の出入口から近い「内山」バス停、または太宰府駅前から「まほろば号」を利用するのがおすすめです。

なお、竈門神社は紅葉の名所としても有名で、11月の週末にはコミュニティバス「まほろば号」の臨時便が運行しています。

竈門神社を始めとする太宰府天満宮の周辺の紅葉情報は、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 【太宰府・秋の見どころ決定版】太宰府天満宮と周辺の紅葉「見ごろ時期・おすすめスポット・ライトアップ・混雑状況・アクセスなど」

光明禅寺

光明禅寺は、鎌倉時代の1273年(文永10年)に菅家出身の鉄牛円心(てつぎゅうえんしん)和尚が創建した寺で、九州随一の枯山水の庭園があることで知られています。

前庭は「仏光石庭」と呼ばれる枯山水の庭園で、15個の石で「光」の文字が描かれています。

また、奥庭は、苔の緑で陸が、白砂で海が表現された「一滴海之庭」で、この苔庭にちなみ、光明禅師は「苔寺」とも呼ばれています。

新緑の季節、紅葉の季節、そして冬枯れの季節までそれぞれに趣深く見ごたえがあるので、太宰府天満宮に参拝したら、ぜひ足を延ばしておきたいスポットです。

拝観時間

  • 9時30分~16時30分
拝観料

  • 200円
お問い合わせ先

太宰府天満宮から光明禅寺へのアクセス(行き方)

  • 太宰府天満宮本殿から徒歩約5分
  • 専用駐車場なし

光明禅寺は、太宰府天満宮の南側に位置しています。

本殿からは徒歩約5分、案内所からは浮殿を通って徒歩1、2分です!

左側が浮殿、正面が光明禅寺です!

太宰府天満宮のINFO

拝観時間

開門時間(楼門)

  • 春分の日から秋分の日前日まで:6時
  • 上記以外の期間:6時30分

※春分の日は3月20日頃、秋分の日は9月23日頃

閉門時間(楼門)

  • 4・5・9・10・11月:19時
  • 6月から8月:19時30分
  • 12月から3月:18時30分
  • 毎週金曜日・土曜日:20時30分 → 20時(2019年3月より)

※金曜日・土曜日の拝観時間の延長は、隣接する九州国立博物館の特別展の夜間開館に合わせて実施されるものです。
したがって、国立博物館の夜間開館が行われない日には、太宰府天満宮も通常の時間で閉門します。
最新情報は、ホームページの「お知らせ」をご覧ください。

拝観料金

  • 無料 ※菅公歴史館、宝物殿の拝観料は別途

太宰府天満宮の拝観時間と拝観料金について詳しくは、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 太宰府天満宮の「拝観時間(開門時刻・閉門時刻)・見学所要時間・拝観料金・割引」など

太宰府天満宮のお問い合わせ先

【補足】太宰府天満宮の歴史

太宰府天満宮は、菅原道真公が亡くなって16年が経過した919年(延喜19年)に創建されました。

道真公の死後、京の都で災いが続き、道真の祟りとして恐れられるようになったため、最初は道真公の鎮魂を目的として、お墓があった場所に社殿が建てられたのでした。

その後、大きな神社に整備されて栄えた太宰府天満宮でしたが、戦国時代の戦乱で荒廃し、しばらく放置されていました。

しかし、江戸時代を目前に、領主・小早川隆景により本殿が、石田三成により楼門がそれぞれ再建され、黒田官兵衛や黒田長政らも熱心に寄進を行って、再興を果たしました。

楼門は明治時代の火災で焼失し、現在見られるものはその後再建されたものですが、小早川隆景が再建した本殿は現存し、国の重要文化財に指定されています。

太宰府天満宮の歴史と御祭神については、当サイトの以下↓のページでご紹介しています!
 太宰府天満宮の歴史・由来とご祭神「菅原道真(天神さま)」について知りたい!

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