太宰府天満宮「鷽像」「麒麟像」

太宰府天満宮「鷽像」「麒麟像」

読み方

うそぞう・きりんぞう

奉納年

1852年(嘉永五年)

太宰府天満宮「鷽像」

鷽って何!?

鷽(ウソ)は、スズメ目アトリ科の小さな鳥です。

黒い頭、赤い喉、グレーのお腹のコントラストが鮮やかなウソは、料金改定前の130円切手のモデルにもなっていましたね。

森林に生息するため街中で見ることはほとんどありませんが、口笛のような鳴き声が古くから好まれました。

ウソという名前は、口笛を意味する古語「うそ」からきているといいます。




太宰府天満宮と鷽の関係

太宰府天満宮では、毎年1月7日に「鷽替え神事」が行われています。

鷽替え神事とは、「前年についてしまった嘘を天神さまの誠心に替え、悪いことを嘘だったことにして良いことに取り替える」という意味のある行事で、太宰府天満宮で始まり、現在は他の天満宮・天満神社でも行われています。

では、太宰府天満宮と鷽との間には、どんな関係があるのでしょう?

これについては、以下のような話が伝わっています。

  • 菅原道真公がハチの群れに襲われた時に、鷽がハチを食べて助けたことがある
  • 太宰府天満宮建立の際、材木を食い散らかしていた虫を鷽が食べて退治した
  • 「鷽」という字が「学(學)」という字の形に似ているので、学問の神様である菅原道真公と関連付けられた
  • 菅原道真公は、嘘をつかない誠実な人だったので、「嘘」と「鷽」をかけた

このようにいくつかの伝承がありますが、はっきりとしたことはわかっていないようです。

とにもかくにも、太宰府天満宮では、鷽は幸運を招く天神さまの守り鳥とされているんです。

太宰府土産に色々な「鷽」をどうぞ!

太宰府天満宮や参道の土産物店には、鷽替え神事で用いられる木うそをモチーフとしたお土産があります。

鷽像が気に入ったあなたは、お土産に1つ、いかがでしょうか?

鷽鳥みくじ

太宰府天満宮の楼門内で引ける鷽鳥みくじは、木うその形のおみくじです。

おみくじの紙自体は鷽の中に入っているので、それを取り出してしまえば、鷽のストラップとして使えます!

  • 鷽鳥みくじの初穂料(値段):300円
幸せおまもり

かわいらしいちりめんの鷽がストラップになっています。

こちらも楼門内の授与品所で購入できます。

  • 幸せおまもりの初穂料(値段):1,000円
木うそ

鷽替え神事で用いられる木うその置物は、鷽替え神事の日以外でも、参道の土産物店で購入できます!

大きいものから小さいものまで、形や表情もそれぞれなので、グっとくる鷽さんを探してみてくださいね。

うその餅

※写真のうそは正月限定の木うそです

太宰府土産の定番とも言えるお菓子「うその餅」は、太宰府天満宮の参道にある老舗和菓子店「梅園菓子処」の名物商品です。

若草色のそぼろで包まれた青じそ風味の求肥のお餅で、箱には木うそをモチーフにした小さな「土うそ」が1個入っています。

  • うその餅の値段:15個入り760円など
梅園菓子処のお問い合わせ先
  • 住所:福岡県太宰府市宰府2-6-16
  • 電話番号:092-922-4058
  • 営業時間:8時30分から18時
  • 定休日:1月8日(日祝日の場合は翌日)、お盆明けの平日3日~4日間
  • ホームページ:http://www.dazaifu-baien.jp/
  • アクセス:西鉄太宰府駅から120m、徒歩2分。

「うその餅」など太宰府天満宮のお菓子のお土産ランキングは、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています!

【これ10選!!】太宰府天満宮の周辺で買えるお土産「お菓子」人気おすすめランキング!




太宰府天満宮「麒麟像」

麒麟って何!?

麒麟(きりん)は、古代中国の空想上の聖獣で、聖人の治世に現れるとされています。

鹿のような4本脚の大きな動物で、龍の頭、牛の尾、馬のひづめ、そして角を持ち、体は黄色、背中は五色の毛で覆われています。

太宰府天満宮と麒麟の関係

徳のある王の治世に現れる動物とされ、特に優れた人物のたとえにも使われる麒麟は、天皇に重用され誠実に職務を全うしようとした、菅原道真公の人柄と重ね合わせられています。

またこの麒麟像がある所が、神が住まう聖域と、私たちの世界との境界となっているとも言われています。

太宰府天満宮「麒麟像」とキリンビールは関係がある!?

長崎にある観光名所「グラバー邸」で有名なトーマス・ブレーク・グラバーが、太宰府天満宮の麒麟像を気に入り、何度も訪れては鑑賞し、譲渡まで願い出たという話が残っています。

グラバーは麒麟麦酒(後のキリンホールディングス)の基礎を築いたことでも知られ、キリンビールのラベルに描かれている麒麟は、グラバーの意向で太宰府天満宮の麒麟像をモチーフにしているという説もあります。

太宰府天満宮「鷽像」「麒麟像」の見どころ

太宰府天満宮の鷽と麒麟の2体の銅像は、江戸時代末期の1852年の作品とされ、県の文化財に指定されています。

160年以上の歴史ある像とは思えない、現代的な姿は存在感抜群です!

鷽像の後ろには、もう1体、石造りの鷽像も奉納されています。

近くには菅原道真公の思想を表した「和魂漢才碑」や歌碑、御神牛像もありますよ。

太宰府天満宮「鷽像」「麒麟像」の場所

境内に入って延寿王院の前で左に曲がり、心字池にかかる3つの橋を渡り切ります。

鳥居をくぐってまっすぐ歩くと、右側の手水舎の手前に鷽像・麒麟像があります。

続くやや奥まった位置にあるので、お見逃しなく!

おわりに・・

太宰府天満宮といえば御神牛と呼ばれる牛の像が有名ですが、今度参拝する際には、ぜひ、鷽や麒麟にも注目してみてくださいね!

太宰府天満宮の拝観時間や回り方などの拝観情報は、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。

太宰府天満宮の拝観情報「拝観時間(開門時刻・閉門時刻)・拝観料金(割引料金)・駐車場の場所・境内案内図・拝観ルート(回り方)など」

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