こちらのページでは、大晦日に太宰府天満宮で行われる「大祓式」をご紹介します。
全国の神社で行われる神事ですが、九州では太宰府天満宮の大祓式が特に盛大で有名なので、要チェックですよ!
大祓式とは
「大祓式」の名前の由来と読み方
「大祓式」は「おおはらえしき」と読みます。
知らず知らずのうちに犯してしまった罪や、ケガ、病気などの穢れを「祓う」、つまり除き去るための儀式です。
「穢れ」という言葉は「気が枯れる」から来ているともされ、穢れた状態とは、心や体が弱くなった状態です。
この弱くなった心身を一度清めてリセットし、明日からの生活をより良いものにする、また、社会全体を清めて世の中の平和や繁栄を祈願するという意味が込められた神事なんです。
「大祓式」の歴史
大祓式の歴史は大変古く、日本の史料に最初に登場するのは、『古事記』の第14代仲哀天皇の段です。
これは西暦でいうと200年頃のことなので、今から1800年以上前ということになります。
正式な宮中行事としては奈良時代に始まり、民間にも広まっていきました。
戦国時代の戦乱で衰退し、江戸時代までは下火になっていましたが、明治時代以降は全国の神社で行われるようになりました。
現在は6月30日と12月31日に行われ、それぞれ「夏越しの大祓」、「年越しの大祓」などと呼びます。
太宰府天満宮の「大祓式」は何をするの?
太宰府天満宮の大祓式では、まず、楼門前の参道で「大祓詞(おおはらえのことば)」と呼ばれる祝詞が唱えられます。
次に、参列者が各々、人の形をした「形代(かたしろ)」という紙に名前と数え年を書き、体を撫でたり息をふきかけたりして穢れを移して、「浄火」と呼ばれる神聖な火でお焚き上げをしてもらいます。
太宰府天満宮の「大祓式」に参加するには!?「日程・申し込み方法・初穂料」
年末の大祓式「年越しの大祓」の日程
12月31日16時から
申込方法
事前の申し込み不要。楼門前参道に集合。
参加費
無料
「大祓式」当日に行けない場合の申し込み
当日参列できない場合には、申し込みをすれば形代を送ってもらえます。
自宅で「名前と数え年を書く」「形代で体を撫で、息を吹きかける」というお祓いの所作をした後に太宰府天満宮へ返送すると、大祓式当日に参列者の形代と共に祈祷・お焚き上げが行われます。
申し込みは、太宰府天満宮公式ホームページの申し込みフォームからでき、形代の返送は、12月15日頃まで受け付けています。
初穂料は「お志で」ということですが、500円~1,000円程度が相場となっているようです。
太宰府天満宮「大祓式」に関するお問い合わせ先
「太宰府天満宮神徳宣揚部」
- 電話番号:092-922-8484 ※9時から17時
- ホームページ(大祓式):http://www.dazaifutenmangu.or.jp/sanpai/saiten/special/oohbarai
大祓式の後は除夜祭
12月31日、大晦日の23時頃からは、「除夜祭」が行われます。
「年越祭」とも呼ばれる神事で、本殿にて神聖な雰囲気の中太鼓が鳴り、雅楽の音色と共に祈禱が行われます。
いよいよ年が明けるという時間なので、初詣のために集まった大勢の参拝者に見守られながらの儀式となります。
大祓式で去る年の穢れを祓ったら、良い年を迎えられるように除夜祭にも参列してみませんか?
おわりに・・
いかがでしたか?
年末・年始というと真っ先に思い浮かべるのは初詣かもしれませんが、大祓式で罪や穢れを取り除けば、よりすがすがしい気持ちで新年を迎えられそうです!
焚火があるとはいえ真冬なので、どうぞあたたかくしてお出かけください。
太宰府天満宮での初詣については、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
太宰府天満宮で初詣がしたい!「お正月の催し(イベント)と拝観時間・参拝者数・混雑状況・混雑回避策・出店(屋台)情報など」
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